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2017-03

歓喜の声 - 2016.12.26 Mon

シェフが来たその次の日から、チンゲンサイの観察が始まった。

少しづつ大きくなるチンゲンサイ。
いい大きさなってくれよーと、祈りながら、また、相手の求める大きさで出したいという思いで、見守りつづけた。

が、世の中そう簡単に思い通りにいかない。

株の背の高さはちょうどいいのだが、葉が異様に大きい。

えぇぇ 、まじか、、、
ちょっと初デートで気合い入れ過ぎて、どこかぎこちない感じみたいになってるよ、大きすぎだよ。

おい、チンゲンサイ、お前そんなキャラだったけか、オールラウンダーだろ。
大一番に弱いのか

突っ込んでも、どうしようもないのだが、突っ込まずにはいられないでしょ。


さて、少し冷静になって分析してみようと思う。
原因は畑の水分保持量だと思う。

植物は、動けない。
芽が出た場所からどんなに環境が悪かろうと、あっちの畑がいいから、俺、あっち行くわってならない。
与えられた環境で生き方を決めるのだ。

例えば、水が少ない環境だと、畑の野菜たちは、小さいまま大きくなろうとしない。
水が少ないという事は、自分が体を大きくしてしまうと、生命活動を維持していくための、水が足りないという事になる。
という事は枯れてしまう事を意味する。

植物は、今の環境は水が少ないから、この水の量で生きていける大きさで成長しようとするのだ。
そして、一度、その生き方を決めると、その後は大きくならないのだ。

植物って面白いですよね。あ、ただこれ僕の勝手な推察なので、そこらへんはサトウ理論って事でご了承を。


話は戻るが、農園の畑もそれぞれ特徴があるのだが、大きく分けると二つのグループに分かれる。
チームTとチームMだ。

土の性質が違うのだが、その性質の違いや場所の影響もあって、土の水分の保持量が違うのだ。
チームTより、チームMが水分の保持量が多いのだ。


だから、余計な水分はやらないようにしているのだが、今回のチームMの畑の環境は、チンゲンサイにとって最高の環境だったのだろう。気温も高く、水分もあるから。


よっしゃーメッチャいい環境じゃん、身体大きくして、メッチャ光合成しちゃるぜー

という。ミニチンゲンサイの歓喜の声が聞こえてきそうだった。


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チャンスは準備されたものにやってくる。 - 2016.12.11 Sun

学生時代に学長がよく言っていた言葉である。


「チャンスは準備されたものにやってくる」


チャンスはいつ、どこに転がっているのかわからない、いや、チャンスはどこにでも転がっているのだ。
ただ、それを掴めるかどうかは、そのチャンスを掴む人次第という事だ。


そして、そのチャンスが、僕の目の前に転がっている。



北陸随一の名シェフは、農園のNo.2 Mr.ルッコラをご所望という事で、実際にどれくらいのサイズが欲しいのか、圃場を一緒に見に行ったのだ。


ハウスの中に入り、このぐらいのルッコラの大きさはどうかと、大きさの確認をしていたのだ。

シェフの言う、このぐらいの大きさなら、何とかできそうだなと思い

できますよと色よい返事を返したのだが、、、

その直後、

「この赤水菜とミニチンゲンサイもいいね、これも貰おうか」

と言われたのだ。


?,.,!.;¥&@/¥&

一瞬、言語化できない思考状態に陥った。

ちなみに、小さいルッコラを納品するのは、現場で話しているその日から一週間後であり、今の圃場は来週ではもう採れない大きさになっている。

なので収穫するのは、次の圃場である。
成長の具合を見て、多分いけるだろうと、ルッコラの大きさに関しては、ある程度、、、自信があったのだが、、、、


赤水菜とミニチンゲンサイに関しては自信がなかったのだ。


しかし、ここで以前、友人の結婚式での出来事を思い出したのだ。

「もうちょっと小さいのだと思っていました、、、」


あの言葉を聞いてから、実際にもっと小さいチンゲンサイを作って見たいと思っていた。
しかし、あの頃は栽培を担当していなかったので実際に行動に移せなかったし、実際に作っても買ってくれる人がいなければ、作る事ができないというので、挑戦はできなかった。

だが、今ならできる、栽培を担当して1年を過ぎた今なら。
そして、お客さんが欲しいと言うなら、試す価値は十分にある。


「ハイ、やります」

二つ返事で答えたが、その返事は軽くはなかった。

「それではお願いします」


ただの受け答えだが、シェフの眼からは必ず納品をお願いしますよというプレッシャーを感じたのだった。










大物はやっぱり大物 - 2016.12.04 Sun

今年の6月頃、その人はやってきた。
シェフとして農園たやに野菜を求めに。

実はシェフが野菜を求めに畑に来るのは珍しい。
いや農園に来るシェフは沢山いるのだが、どちらかというと見学に来るという感じで、畑で見た野菜をその場でこれいいね、これ頂戴という人は珍しいのだ。

けど、これいいね、これ頂戴と言われても、それはまだまだ収穫二週間前の野菜だったりして、とても出せないのだ。既存の農園の商品で勘弁して下さいと言いたいところなのだが、そのシェフにはNOと言わせない力がある。



その人とは、現代の名工に名を連ね、北陸随一のシェフとして有名な方だ。


だけど、シェフが農園の売れ筋No2のMr.ルッコラを、小さいのを欲しいから農園に見にくると言われた時は、正直対応はできないだろうなと思ったのだ。


ちょうど虫の多い時期、成長が早い時期、そんな時期にそちらの求める大きさのルッコラなんて用意できないでしょ、というのが本音だ。


なので、早々にお断りしようというつもりであったが、その思いは、その方とお話しする事で霧散したのだった。


その方は、70歳を越える高齢の方で、こういっちゃ何だが、見た目はそこら辺にいるおじいちゃんなのだ。

だから、この人が、北陸随一のシェフですと言われなければ
「おじちゃん、どうしたの、野菜の苗でも買いに来たのかな」と声をかけてしまいそうな雰囲気なのだ。

だがしかし、ほんとうにもう、何て形容したらいいかわからない程の人物なのだ。

話した瞬間から、とても素晴らしい人と思わせられたのだ。
謙虚、素直、驕らず、孫ほど離れている僕に対して、何て礼儀正しい対応をして頂けるのか。

話せば話すほど、その方の人間性に魅了されていくだ。

その中で、とある質問をした、というか一番、聴きたかった質問だろう。
「どういった気持ちで、毎回料理を作っているのですか」と

ありきたりな質問なのだが、その時の僕にとってはとっても大事な質問であった。

生きていくために農業をしている、だから儲けなきゃと思うのだが、目的が儲けるになってしまえば、目が¥の形になって、亡者と化してしまう。
何のために野菜を作るのか、これを忘れたら儲かるどころか、その逆をいってしまうのだと思う。

価格競争、パイの奪い合い、過剰な生産、従業員の酷使

だからこそ、、一瞬で人を魅了するような方に聞いて見たかった
何の為に農業をするのかという根っこをしっかりと掴んでおくために。


「毎回、自分の大切な人に食べてもらうと思って料理を作っているよ」

ありきたりな答えかもしれないが、その言葉の重みがズシンと僕に響いてきた。


見ず知らずな人に対して大切な人にだすとの変わらない料理だからこそ、この方にうちの野菜を使って欲しい、是非とも何なりとおっしゃて下さいませ〜



全く無理難題に対応するつもりはなかったのだが、いつ間にか是非出させて下さいに180℃変わっている。
こんな、人の心をも変えてしまうのが、本物なのだろう。

只々、心の中で平伏するだけであった。












オールラウンダー - 2016.11.24 Thu

なんでも卒なくこなす奴

そんな奴が嫌いだ、スポーツもできて、勉強もできて、料理もできて、歌も上手くて、話も面白くて、新しい事に挑戦しても直ぐに上手になる奴。でも、そのくせ、謙虚で、自分ができる事を自慢しない、人格者

いるんだよなたまにこんな奴。

それがいい奴だから尚更困る。
悪いところが一個も見つからないのだ。
どこか一つでも、俺が勝っているところがないかと探すのだが、どれもこれも負ける。
俺、ボーリングは不得意なんだよねというが、そのスコアは決して不得意というレベルではないのだ。

表面はさすがだねという顔をしているが、内心は、嫉妬と羨望の炎で燃えているのだ。




、、、、ちょっとオールラウンダーという定義から抜け出して、ひがみ根性丸出しの文章になってしまったが。

ようは僕はオールラウンダーという言葉が大好きなのである。
なんでも卒なくこなす奴

オールラウンダーに対して、憧れの念が強いからこそ、それができちゃう人に嫉妬してしまうのでしょうね。

そして、オールラウンダーは人だけではなく、うちの農園の野菜にもいるんですよ。



その名も


「ミニチンゲンサイ」

さあここから本題です。

農園たやのオールラウンダー
ミニチンゲンサイ君

彼はその名からは想像もつかない万能食材。

フレンチでもよし、イタリアンでもよし、もちろん和食でも中華でもどんな料理でも合う
炒めものでも、鍋でも、スープでもなんでもいける。

それは食べるだけに留まらず、栽培にも。

発芽よし、収穫早し、調整早し、そしてお客の受けもよしで、全く非の打ち所がないのだ。


まさしくこの野菜こそキング オブ オールラウンダーではないでしょうか。

だから、、、、、、


ミニチンゲンサイに嫉妬している自分がいるのだった。


そんなミニチンゲンサイ対して、僕自身は、余り手をかけなかった、というか、手がかからなかったというのが本当だが。

逆に手のかかる京水菜君にばかりに目がいく。
手がかかる子ほど可愛いという奴だ。


だから、僕の関心事は常に京水菜君や他の野菜に注がれ、ミニチンゲンサイ君とはあまり関わらない、並行関係が長い間続いていたのだ。


しかし、そんな状況もとある出来事をきっかけに変化していったのだ。

それは「結婚式」である。


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Author:ゴンベイ
ド~レ~ミ~ってちゃんと歌っているつもりなのに、人からは音外れてるよって言われるんだよね。トントントンってちゃんとリズムを刻んでるって思うだけど、人からは段々早くなっているよって言われるんだよね。でもメロディーもリズムも人それぞれ違うもんだと思うから、人と合わせて調和をとることが大切。そんな私のハーモニー、このブログで奏でていきたいと思う。

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