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音楽は国境を越えるのか(ボリビア編その2) - 2014.09.16 Tue

任地に到着してから、少しして早速、ギター友達ができた。(以前のエントリー音楽って楽しいをご参照くださいhttp://uguisuflyflyfly.blog111.fc2.com/blog-entry-34.html)

当時58歳という、自分の親父と同い年の人と友達になったのだ。
さすが音楽は言葉だけじゃなく年齢も超えるのか。
やっぱギターやってて良かったとここでも改めて思うのであった。

そのギター友達の名前はリカルド。
白髪混じりのお医者さんだ。
見た目は、疲れたおっさんに見えるのだがギターを持つと自分の世界に行ってしまったかのように気持ち良さそうに弾き語るのだ。

そんな彼の家に行くと、町から来た研修生の医者やナースが寮生活をおくっているのだ。

なので最初の頃はよくお邪魔して、毎度、一緒にギターを弾いては楽しんでいたのである。

しかし、そんな彼らとの交流は少しづつ変化していった。
お互い、自分の国の好きな曲を出し尽くしてしまうと、飽きてきてしまったのか面白みを感じなくなりはじめた。
最初は僕の弾く日本の曲を楽しげに聞いていたのに、リカルドはもはや自分が弾き語るのを楽しみ始め、それを聞いている僕自身もボリビアの曲にイマイチ興味を持てなかったので、つまらなくなってしまったのだ。

因みに、ボリビアにもコードをふっただけの、楽譜が存在する。医者の研修生がそれを持ってきたので、みんなで大合唱になったのだ。大体コードを見ればギターを弾ける人は、初見か一回聞けば直ぐに弾けるのだが、ここに異文化の壁を感じた。コードの表記が違うのだ。日本だと、Cと表記される所、この国はDoと表記されるのだ。表記ごとき関係ないじゃんと思われるかもしれないが、ギターを始めてこのかた、Cという文字を見たら押さえ方は6弦はミュートし、5弦3フレットなどと覚えてきたので、文字を見れば反射的に押さえられるのだがDoでは一回頭の中で変換しなければならない。なので、いつもやってたように弾けないのだから、みんなの大合唱の中では蚊帳の外である。もし、コード表記が同じであれば、違った展開になったかもしれないが、この違いが、リカルド達との演奏に面白味を薄れさせるのに拍車を掛けたのはいうまでもない。


そして、その変化はリカルド達だけに留まらなかった。

任地で僕の演奏を聞いてくれていた周りの人たちの反応もだんだんと薄れていくのである。
bien bien(いいね いいね)と言ってくれるのだが、彼らの表情を見れば明らかにそれがお世辞であるとわかる。
心から楽しんでいないという感じが伝わってくるのだ。その場の雰囲気が、学校の校長の話が右から左へと流れ、頭の中では、別の事を考えてしまう。あの生徒達が醸し出すような関心無しのオーラが。

さすがに同じレパートリーだけではいけないなと思うので、新しい曲をやるのだが、やっぱり反応は悪い。
子供たちなんて何だこいつはと僕が外国人であることもあいまって、僕を見る目は自分の範疇の想像を越えた、理解不能なものをどうにか理解しようとする目でみてくるのだ。

こんな村の人の反応に、段々と任地で演奏することが減ってきたのである。



そして、サンタクルスや今までのボリビアに来て成功した経験が仇となったのだ。

オルロという街には、ボリビア版、オタクグループが存在する。確か名前は「きょうだい」だった気がするが、そんなオタク達の祭典に参加した時の事だった。(以前のエントリーオルロオタク祭りを参照して下さいhttp://uguisuflyflyfly.blog111.fc2.com/blog-entry-33.html)
その祭典には、アニメ好き、アイドル好きなどと、分野はわかれるようだが、日本のサブカルチャーを愛するもの達が集いコスプレやカラオケ大会、ダンスなどを披露していたのだ。

そして僕らも嵐のONELOVEという曲を踊り付きで参加したのだ。
日本文化の紹介ということで、気持ち遊び気分だったのだが。

思った以上の大反響。いや今まで味わった事の無い、反響ぶりだったのだ。
発表の後は写真撮影の引っ張りだこ、まさにアイドルとはこんな感覚を味わっているのかな~と思えるような体験であった。

そう、その経験から調子にのってしまったことは否めない。
だから、村人の反応に、こんなはずじゃなかったのにと思うようになっていったのである。
それが、今まで物珍しさから、面白がっていて、そして、それが飽きられていた事に気づかずに。



そして唯一のギター友達であったボリビア人は、僕の任地から仕事の都合でいなくなり、それを機に僕は全く、任地の人の前で演奏をすることが無くなったのであった。






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ド~レ~ミ~ってちゃんと歌っているつもりなのに、人からは音外れてるよって言われるんだよね。トントントンってちゃんとリズムを刻んでるって思うだけど、人からは段々早くなっているよって言われるんだよね。でもメロディーもリズムも人それぞれ違うもんだと思うから、人と合わせて調和をとることが大切。そんな私のハーモニー、このブログで奏でていきたいと思う。

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