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2017-05

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チャンスは準備されたものにやってくる。 - 2016.12.11 Sun

学生時代に学長がよく言っていた言葉である。


「チャンスは準備されたものにやってくる」


チャンスはいつ、どこに転がっているのかわからない、いや、チャンスはどこにでも転がっているのだ。
ただ、それを掴めるかどうかは、そのチャンスを掴む人次第という事だ。


そして、そのチャンスが、僕の目の前に転がっている。



北陸随一の名シェフは、農園のNo.2 Mr.ルッコラをご所望という事で、実際にどれくらいのサイズが欲しいのか、圃場を一緒に見に行ったのだ。


ハウスの中に入り、このぐらいのルッコラの大きさはどうかと、大きさの確認をしていたのだ。

シェフの言う、このぐらいの大きさなら、何とかできそうだなと思い

できますよと色よい返事を返したのだが、、、

その直後、

「この赤水菜とミニチンゲンサイもいいね、これも貰おうか」

と言われたのだ。


?,.,!.;¥&@/¥&

一瞬、言語化できない思考状態に陥った。

ちなみに、小さいルッコラを納品するのは、現場で話しているその日から一週間後であり、今の圃場は来週ではもう採れない大きさになっている。

なので収穫するのは、次の圃場である。
成長の具合を見て、多分いけるだろうと、ルッコラの大きさに関しては、ある程度、、、自信があったのだが、、、、


赤水菜とミニチンゲンサイに関しては自信がなかったのだ。


しかし、ここで以前、友人の結婚式での出来事を思い出したのだ。

「もうちょっと小さいのだと思っていました、、、」


あの言葉を聞いてから、実際にもっと小さいチンゲンサイを作って見たいと思っていた。
しかし、あの頃は栽培を担当していなかったので実際に行動に移せなかったし、実際に作っても買ってくれる人がいなければ、作る事ができないというので、挑戦はできなかった。

だが、今ならできる、栽培を担当して1年を過ぎた今なら。
そして、お客さんが欲しいと言うなら、試す価値は十分にある。


「ハイ、やります」

二つ返事で答えたが、その返事は軽くはなかった。

「それではお願いします」


ただの受け答えだが、シェフの眼からは必ず納品をお願いしますよというプレッシャーを感じたのだった。










大物はやっぱり大物 - 2016.12.04 Sun

今年の6月頃、その人はやってきた。
シェフとして農園たやに野菜を求めに。

実はシェフが野菜を求めに畑に来るのは珍しい。
いや農園に来るシェフは沢山いるのだが、どちらかというと見学に来るという感じで、畑で見た野菜をその場でこれいいね、これ頂戴という人は珍しいのだ。

けど、これいいね、これ頂戴と言われても、それはまだまだ収穫二週間前の野菜だったりして、とても出せないのだ。既存の農園の商品で勘弁して下さいと言いたいところなのだが、そのシェフにはNOと言わせない力がある。



その人とは、現代の名工に名を連ね、北陸随一のシェフとして有名な方だ。


だけど、シェフが農園の売れ筋No2のMr.ルッコラを、小さいのを欲しいから農園に見にくると言われた時は、正直対応はできないだろうなと思ったのだ。


ちょうど虫の多い時期、成長が早い時期、そんな時期にそちらの求める大きさのルッコラなんて用意できないでしょ、というのが本音だ。


なので、早々にお断りしようというつもりであったが、その思いは、その方とお話しする事で霧散したのだった。


その方は、70歳を越える高齢の方で、こういっちゃ何だが、見た目はそこら辺にいるおじいちゃんなのだ。

だから、この人が、北陸随一のシェフですと言われなければ
「おじちゃん、どうしたの、野菜の苗でも買いに来たのかな」と声をかけてしまいそうな雰囲気なのだ。

だがしかし、ほんとうにもう、何て形容したらいいかわからない程の人物なのだ。

話した瞬間から、とても素晴らしい人と思わせられたのだ。
謙虚、素直、驕らず、孫ほど離れている僕に対して、何て礼儀正しい対応をして頂けるのか。

話せば話すほど、その方の人間性に魅了されていくだ。

その中で、とある質問をした、というか一番、聴きたかった質問だろう。
「どういった気持ちで、毎回料理を作っているのですか」と

ありきたりな質問なのだが、その時の僕にとってはとっても大事な質問であった。

生きていくために農業をしている、だから儲けなきゃと思うのだが、目的が儲けるになってしまえば、目が¥の形になって、亡者と化してしまう。
何のために野菜を作るのか、これを忘れたら儲かるどころか、その逆をいってしまうのだと思う。

価格競争、パイの奪い合い、過剰な生産、従業員の酷使

だからこそ、、一瞬で人を魅了するような方に聞いて見たかった
何の為に農業をするのかという根っこをしっかりと掴んでおくために。


「毎回、自分の大切な人に食べてもらうと思って料理を作っているよ」

ありきたりな答えかもしれないが、その言葉の重みがズシンと僕に響いてきた。


見ず知らずな人に対して大切な人にだすとの変わらない料理だからこそ、この方にうちの野菜を使って欲しい、是非とも何なりとおっしゃて下さいませ〜



全く無理難題に対応するつもりはなかったのだが、いつ間にか是非出させて下さいに180℃変わっている。
こんな、人の心をも変えてしまうのが、本物なのだろう。

只々、心の中で平伏するだけであった。












オールラウンダーの可能性 - 2016.11.30 Wed

並行関係の僕らの関係に、一石を投じたのは、実は2年前の事であった。


友人の結婚式に出たのがきっかけだった。
その友人は、農園との関わりも深い事もあって、結婚式の料理に、うちの野菜を使ってくれたのだ。

その中で、担当のシェフの方とやり取りをさせてもらったのが僕なのだ。
人さまのめでたい結婚式の時に、自分たちが作った野菜を使ってもらえる事ほど、農業者冥利に尽きるというものだ。

俄然、気合が入っての、野菜の準備。
そして、素晴らしい料理を出して下さったのだ。


最後に、シェフの方とお話しして、無事終えたかと思ったところ、シェフの方がポロリと一言

ミニチンゲンサイはもうちょっと小さいものだと思ってました、、、


もうちょっと小さい????


うちのミニチンゲンサイは今から思えば、ミニと言いながら、少し大きめであった。
しかし、それはスーパーのお客さんには大きいのが喜ぶのよという事からその大きさで出荷していたのだ。

だが、結婚式での料理は主にフレンチ。
フレンチに使われるミニチンゲンサイは、そのままスープで入れて使えるような大きさが、どうやら好まれるのだ。
切ったり、千切ったりする大きさはどうやらNG

思い返せば、ミニチンゲンサイはレストランさんからの注文に対して、一度は注文があるのだが、その後、注文がなくなり、長続きしないという事が多々あったのだ。その当時はなんでだろうと思ったが、この時、合点がいったのだ。

ミニチンゲンサイはもっと小さく作らなくてはいけないと、、、


確かにミニチンゲンサイは僕らの農園の品目の中では、完成系の商品だと思い込んでいたのだ。、それがゆえに、ミニチンゲンサイには可能性があるのだと気づいていなかったのだ。



それに気づいてから、僕とミニチンゲンサイとの距離が急に近づき始めたのだ。
オールラウンダー、なんでも卒なくできて嫌な奴という僕の醜い感情から、

やっぱり、お前も人の子、欠点の一つや二つはあるよねという、なんとも言えない親近感が湧いたのだ。
人じゃなく、野菜ですけどね~


という事で、ミニチンゲンサイの新たな可能性への挑戦への道を歩みはじめる
予定であったが、それはとある人との出会いまではじまらなかった。




オールラウンダー - 2016.11.24 Thu

なんでも卒なくこなす奴

そんな奴が嫌いだ、スポーツもできて、勉強もできて、料理もできて、歌も上手くて、話も面白くて、新しい事に挑戦しても直ぐに上手になる奴。でも、そのくせ、謙虚で、自分ができる事を自慢しない、人格者

いるんだよなたまにこんな奴。

それがいい奴だから尚更困る。
悪いところが一個も見つからないのだ。
どこか一つでも、俺が勝っているところがないかと探すのだが、どれもこれも負ける。
俺、ボーリングは不得意なんだよねというが、そのスコアは決して不得意というレベルではないのだ。

表面はさすがだねという顔をしているが、内心は、嫉妬と羨望の炎で燃えているのだ。




、、、、ちょっとオールラウンダーという定義から抜け出して、ひがみ根性丸出しの文章になってしまったが。

ようは僕はオールラウンダーという言葉が大好きなのである。
なんでも卒なくこなす奴

オールラウンダーに対して、憧れの念が強いからこそ、それができちゃう人に嫉妬してしまうのでしょうね。

そして、オールラウンダーは人だけではなく、うちの農園の野菜にもいるんですよ。



その名も


「ミニチンゲンサイ」

さあここから本題です。

農園たやのオールラウンダー
ミニチンゲンサイ君

彼はその名からは想像もつかない万能食材。

フレンチでもよし、イタリアンでもよし、もちろん和食でも中華でもどんな料理でも合う
炒めものでも、鍋でも、スープでもなんでもいける。

それは食べるだけに留まらず、栽培にも。

発芽よし、収穫早し、調整早し、そしてお客の受けもよしで、全く非の打ち所がないのだ。


まさしくこの野菜こそキング オブ オールラウンダーではないでしょうか。

だから、、、、、、


ミニチンゲンサイに嫉妬している自分がいるのだった。


そんなミニチンゲンサイ対して、僕自身は、余り手をかけなかった、というか、手がかからなかったというのが本当だが。

逆に手のかかる京水菜君にばかりに目がいく。
手がかかる子ほど可愛いという奴だ。


だから、僕の関心事は常に京水菜君や他の野菜に注がれ、ミニチンゲンサイ君とはあまり関わらない、並行関係が長い間続いていたのだ。


しかし、そんな状況もとある出来事をきっかけに変化していったのだ。

それは「結婚式」である。


京水菜という野菜 - 2016.11.19 Sat

滴る汗を手で拭いながら、種をまく機械の調整をしている。普段よりも、0.5cm種に土をかける量を変えるために。


本当に自分の仮説があっているのか。
間違って失敗してしまったらと、後の事を考えると、やっぱりやめようかと思ってしまう。

いつもと違う事をして、失敗してしまうリスクを恐れているのだ。
農業にとって発芽は命だ。発芽がしなければ何も始まらないのだから。
だからこそ、いつもと違う事をするのに、腰が重くなるのだ。


しかし、それでは、何も変わらない、京水菜の運命は変わらないのだ。


と、意を決して、まいたのだった。




一列だけ、、、


やっぱ、怖かったので一列だけにしました、はい。




しかし結果は予想を反して、、、、

メッチャいいじゃないですかぁー

京水菜6列撒いたうちの、土の量を変えた所だけ、綺麗に発芽している、発芽してるじゃないですか。
あー写真とっときゃよかったってぐらい、一目瞭然に発芽率がちがう。
学生が校庭でクラスごとに、整列してるかのように綺麗に一直線、生え揃ってるのだ。


という事で、次の場所では、半々でまくと、、、


これも一目瞭然。0.5cm違うだけなのに。


発芽が早くなったという理由は単純だ。
芽を出そうとしている種にとっては、上にのっている土の量が少なければ、それだけで発芽が早くなるのだ。

そして、水の欲しい京水菜君にとって、早く発芽する事によって、表面の土が乾く前に発芽して、大きくなる。
だから、遅く発芽した水菜は水を吸えず枯れてしまうという事を防ぐ事が出来るようになった。

それと、もう一つ。
温度、陽の光、その時の土の状態や前作、そういった色んな要因に左右されて、水菜は発芽したり、しなかったりしたのではないだろうか。最初は水が原因だと思っていたが、それは、発芽を左右する、いち要因 にすぎなかったのだと思う。
そして0.5cmという土の量を変える事によって、色々な発芽を阻害する要因に左右されにくくなったのではないのかと

種、そのものの力もあるがこれは今後も観察していきたいとおもう。












現在、京水菜君は、新しい地位を得た。
窓際族でリストラ候補の京水菜君だったが、今の彼はいつでも発芽する。
そんな京水菜君を畑で見ると、その立ち姿に雄々しさを感じる。

発芽率がいいという事は、その後の栽培管理で、ポカしなければ、ある程度の収量を見込めるのだ。
という事は、需要と供給に見合った播種計画をたてられる。


仕事が少ない時は多く、多い時は少なく。値段が安い時期は少なく、高い時期は多くと調整役になるもだ。
そして、確実に注文に答えられるのだから、京水菜の販売担当者として、出せるかな、出せないかと気をモヤモヤさせずにストレスレスになるのも大きなメリットである。


そして、発芽率がいいという事は、本来チャレンジしたかった事にチャレンジできるのだ。

これぞ、一級品と言われるように
黄色い葉や泥を落とす調整作業と袋に詰める作業を短縮するために

品質向上である。



そのためには、観察、観察、もっと京水菜の生育を観察である。
今年いっぱいは観察である。






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Author:ゴンベイ
ド~レ~ミ~ってちゃんと歌っているつもりなのに、人からは音外れてるよって言われるんだよね。トントントンってちゃんとリズムを刻んでるって思うだけど、人からは段々早くなっているよって言われるんだよね。でもメロディーもリズムも人それぞれ違うもんだと思うから、人と合わせて調和をとることが大切。そんな私のハーモニー、このブログで奏でていきたいと思う。

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